私が個人輸入を始めたきっかけの一つは、とある個人輸入サイトに影響を受けた為であるが、そのサイトで見つけたのがColes Shirtである。
聞いた事のないメーカーであったが、とりあえずリンクをたどってみると、W.H.Taylor Shirtmakersのサイトが開いた。サイトを見る限りでは、なかなか良さそうなメーカーであったので興味がわいたが、なにぶんColes以上に正体不明である。とりあえずブックマークだけして放っておいた。
さてその後、Hilditch & Keyでシャツを注文し、手元に届かないのが確定的と思われていた頃、先のサイトを思い出して少し調べてみることにした。Hilditch & Keyの代わりを務めさせようとしたのである。ある海外の掲示板で、W.H.Taylor Shirtmakersの由来を知る事が出来た。
Coles Shirtsは、1992年にAlex Finch氏(Jermyn Streetの重鎮であるらしい)が買収し、その2年後に氏は、同社をKnightsbridgeからJermyn Streetへ移転させた。その後2006年、北アイルランドを拠点としていたGlenaden Shirtsが、Alex Finch氏からColesを買い受ける事となった。2008年に、Glenaden Shirtsは破産の危機に陥り、Colesの一部門であったWHTは"競業"を条件にMBOを行い、Glenaden Shirtsから分離した。W.H.Taylor Shirtmakersの名で取引をしているが法的にはColes Distribution Limitedであるらしい。
翻訳はかなり怪しいが、要するに「W.H.Taylor Shirtmakers=Coles Shirts」という事らしい。調べ上げた達成感に満足しつつ、早速オーダーした。
W.H.TaylorはMTO方式を取っており選択肢は多い。ダブルカフとボタンカフ、ポケットの有無、スリムフィットとレギュラーフィットなどが選択可能である。また、セール品と白シャツ以外はクレリックに変更する事も可能なようである。裄丈も1インチ単位で4種類設定してある。
さて、W.H.TaylorのHPによれば、オーダーから発送まで15営業日程かかるとのことである。ただ、英国企業なので納期は当てにしない方が良い。結局、今回は到着まで1月半かかった。
ステッチの細かさや、ボタンの付け方などの全体の作りは、Hilditch & Keyよりも丁寧であるが、生地は、Hilditch & Keyの方が上等な気がする。今回SlimFitを選択したが、国産の平均的なシャツと同じようなフィッティングである。裄丈はHilditch & Keyと同じく、「選択した長さ+スーツの袖から覗く部分」と言う印象を受けた。
ボタンはMOPである。比較的丁寧とは書いたが、英国企業にしては、なので期待してはいけない。もちろん、雑な部分もある。今回は、ボタンホールの不始末が1カ所あった。
いいかげん、このくらいでは何も感じなくなった。余った糸をハサミで切り落として終わりである。
価格は2枚で、送料込み£99であった。1カ所難点はあったが、オーダーオプションも多く、なかなか良いのではないかと思う。
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