2011年11月17日木曜日

BOOKSTERのツイードジャケット(4)ー袖丈と本切羽

オーダーした当時は、袖口をWorking Cuff(本切羽)にしようと決めていたので、袖丈の決定が非常に重要であった。
というのも、袖のボタン位置はバランスのいい配置が大体決まっており、第一ボタンが袖口から3.5cmの位置にあるのが標準であるからだ。
本切羽の場合は袖口にボタンホールが開けられるため、単純に袖丈の詰め出しをおこなうとボタンホールと袖口の位置関係が狂ってしまうのである。
よって、本切羽のスーツの袖丈を直す為には、一度スーツの肩を外して、肩から調整するという大手術が必要になる。リフォーム専門店か仕立て屋への依頼となり、値段も6〜7千円はかかるのではなかろうか。

BOOKSTERの場合、袖丈はShoulder Seam to Cuf(スーツの肩の縫い目から袖口の長さ)である。このときは、手持ちの中で一番丈の合っていると思われるスーツの袖丈をメジャーで測り、袖丈を算出した。Regularでは1インチ長いようなので、Shortを選んだ。昨今は短めの丈が流行しているので、最悪多少短くても何とかなるという計算もあった。
今にして思えば、無用なリスクを冒した物だと思う。空き見せにしておいて、国内のリフォーム店で丈を調整するのが確実であったろう。

BOOKSTERの本切羽はかなり豪快である。ボタンホールを縢った後に、穴をあけているようである。Cordingsのトラウザーも同じ形式のボタンホールであったが、英国ではこういうところが多いのであろうか?



袖口表地の折り返し部分も、日本のものに比べて大きく取ってある。これは、袖をまくったときに映えるようにする為かもしれない。

ともかく、丈は丁度良く仕上がったので一安心である。

関連項目
関連項目(2012年オーダー分)

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