仕事で最近、荷物運びをする機会があった。普段はスーツに革靴であるが、このときばかりはジーンズにスニーカー解禁である。
が、実はスニーカーを持っていない事に、このとき始めて気がついた。このときはジョギングシューズでしのいだのであるが、スニーカーも持っていた方が便利であろうと思い、購入する事にした。
この手のアイテムについては、断然、アメ横の品揃えが良い。スプリングコートのG2モデルに惹かれたのであるが、残念ながらサイズがなく、ほかの店舗を見て回るうちに、スピングルムーブのスニーカーに目が止まった。
スピングルムーブは、広島のメーカーである「スピングルカンパニー」の1ブランドであり、「バルカナイズ製法」を採用したスニーカーを作っている。
「バルカナイズ製法」はゴム底と靴本体を特殊な方法で結合させる製法であり、スピングルムーブの特徴であるソールがアッパーを巻き込む形状は、この製法に由来する。
ちなみに、「バルカナイズ製法」の発明者は、チャールズ・グッドイヤーである。
なお、靴好きならご存知の、グッドイヤー・ウェルト製法を発明したのは、チャールズ・グッドイヤー2世との事であるので、ここの当たりの繋がりは興味深い。
さて、肝心の履き心地であるが、アッパーが柔らかく、ソールがつま先に向かって反り返っている為非常に歩きやすい。
ただ、革靴を選ぶときの悪い癖が出て、かなりタイトなフィッティングで購入してしまった為に、踵部分の食いつきが良すぎて靴擦れ気味である。
せっかく、楽に履けるスニーカー買いにいったのに、靴慣らしが必要のになってしまった。
間抜けな話である。