2012年5月16日水曜日

バーカー(Barker)のNairn〜その2

 オーダー決定後、五日ほどでPediWearから商品が届いた。
商品によるが、PediWearでは非セール品を購入したときに、シューツリー・ネクタイ・クリーム・シューホーンをサービスしてくれる。
 HerringShoesでも同じようなサービスがあるが、このようなオマケは大変助かる。
付属品だけでも、日本で購入すれば5〜6千円ほどするのではないだろうか?


 今回は雨天対策の意味もあるので、ダイナイトソールの品物を選んだ。カントリーラインらしく、ソールは厚めでコバも張っている。全体的にぽってりとした印象を受ける。


 インソールはロゴが印刷されただけのシンプルな物である。ライニングは少し厚めのようである。


 前から見た所である。コバが張り出しているのがよく見て取れる。


 カントリーラインというだけあって、防水対策もされている。ストームウェルト製法である。革質は、少し固いがまずまずといった所であろうか。磨けばよく光る。ただ流石に、Church'sやGrensonよりは、革質が劣る気がする。

 サイズは全体的に大きめである。本来カントリーシューズであり、厚手の靴下をはく事を想定してのものであろう。今回は8.5Fを購入したが、ワイズはGの感覚であり、指への当たりは少ない。その一方、甲が高いためにアッパーの屈曲部が少し指の付け根に食い込む。1日履いてみたが、Church'sのバルモラルに比べれば遥かに足へのダメージは少ない。


 価格は送料込みで£200程である。関税については、今回お目こぼしであった。オマケの事も考えれば、考えられない安さである。
 今後、雨の日も多くなるであろうし、活躍の場面も増えるであろう。



関連項目

2012年5月14日月曜日

バーカー(Barker)のNairn

 3ヶ月近く前の事である。
 個人輸入を始めて以来、靴のレパートリーが増えてご機嫌であった私には、1つ気がかりな事があった。購入した靴が、悉くレザーソールなのである。
 冬場は雨も少なく問題になる事はなかったが、やがて春を迎え梅雨にでもなれば、革底の靴は大きなダメージを受けるであろう。


 ラバーソールの靴は、パラブーツのシャンボードとアヴィニヨン、そして先日底を張り替えた、アレンエドモンズのストランドの3足である。
 シャンボードはどうあっても、仕事に履いていける靴ではないので、実質2足である。心もとない。そこで、ラバーソールの仕事(にも履いていける)靴を探す事にした。


 たまたま、PediWearで発見した、バーカー(Barker)のカントリーコレクションが良さそうであったので、オーダーしてみる事とした。
 翌日、PediWearからメールが届いた。
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We are pleased to confirm receipt of your order. Please expect delivery within 10 - 12 working days.
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 要するに、少し遅れるとの事である。問題ないので、オーダーの確定依頼をメールでおこなった。
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I decide to confirm this order (Order Number XXXXXXX DD/MM/YYYY).
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 最早英文メールに抵抗がない。人は慣れていく物である。約1ヶ月後、メールの続きを受け取る事となる。
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With regard to your order for the Barker Nairn, we have spoken to Barkers today and they have advised us that regrettably they are still awaiting the arrival of certain components for this style and it is now expected to be a further 4 weeks before the shoes are completed.  We apologise sincerely for this extra delay which is unfortunately beyond our control.
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 ・・・あと1月程遅れるそうである。どうも、バーカー側ではオーダーを受けてから作り始めた気配がする。MTOでもしたと考えて、放っておく事にした。
 そのまた1ヶ月後、メールが届いた。
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Unfortunately when trying to process your order we were unable to authorise payment from your account.
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 今度は、少しだけシリアスな様子である。PayPalの決済が出来なかったようだ。オーダー後、時間が経ちすぎて決済期限が過ぎたのであろうか。
 そこで、PediWearにログインしてオーダー履歴を見てみると、Confirm Orderと言うような事が書かれたリンクが出来ていた。クリックすると、いつもの決済画面に移り、支払いが完了した。
 その後、連絡がないので、念のためPediWearに確認メールを送った。
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I decided my order by paypal on May 1, therefore My PayPal account
will be able to accept the order.


Could you please check my order again.
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 この後、決済を確認した旨の返信があった。決済不能のメールには驚いたが、なかなか良い経験になったと思う。



関連項目

2012年5月8日火曜日

Mountain & Sackettのレジメンタルタイ(2)

 さて、Mountain & Sackettのレジメンタルタイであるが、それぞれの柄に呼び名が付いているようである。
 そもそも、レジメンタルタイがいずれかの組織への所属を表す意味があるので、その組織名が名前として付いているのだろう。せっかくなので、調べてみる事にした。

 こっちの柄は「Old Albanian」である。
 どうやら、イングランドの有名なラグビーチームの物であるらしい。

 それでこちらは「Somerset Light Infantry」
 直訳すれば「サマセット軽歩兵団」である。1685年設立であり、第2次大戦では当時のビルマで、日本軍とも戦ったらしい。

 試しに、スーツに合わせてみるとこんな様子である。普通の紺のスーツが、なんだか制服のブレザーのような感じに見える。流石はレジメンタルタイである。

 英国では、レジメンタルタイは特別な意味があるので、部外者が不用意に身につけるのは、御法度であるらしい。では、それ以外の国ではどうかというと、海外の掲示板で見る限りは特に意識してはいないようである。
 幸いなことに、ここは日本である。そのようなことを気にかける者もいないであろう。気にせずに使用してみようと思う。


2012年5月4日金曜日

Mountain & Sackettのレジメンタルタイ

 休日はジャケットスタイルで過ごす事が多いのであるが(もちろん夏場は除いて、である)、冬場は胸元が寒い事が多くある。マフラーをすれば解決なのであるが、時にマフラーは少し大げさすぎるように感じるような気候の日もある。
もともと、休みにネクタイを着ける習慣はなかったが、英国製のツイードジャケットを手に入れた事もあり、ウールタイくらいならば着けてみようと思い立った。

 さて、いざ調べてみると、エレガントなウールタイは多いがツイードに合わせるような粗野な物は意外と少ないようであった。その中で発見したのがMountain&Sackettである。


 Mountain&Sackettは、1957年創業のネクタイ専門メーカーである。会社概要を信じるのであれば、製品はハンドメイドである。ウールタイを得意としているらしく、HPの表紙をウールタイが飾る事が多い。また、もう一つの看板商品として、レジメンタルタイに力を入れているようである。中を除いてみると、ネクタイの種類はさほど多くはないが、どれもイメージにぴったりと合ったネクタイが並んでいる。

 Mountain&Sackettを発見した時は、余裕がなかった為に何となく購入を控えたのだが、ネクタイが数本傷んできた事もあり、今回購入してみた。


 どうしても気になったので、レジメンタルタイに浮気してしまった。英国製のシルクを使用しており、柄も英国のクラブタイと軍隊のレジメンタルタイである。この色使いは素晴らしいと思う。

 所在地はニューヨークの企業であり、Made in USAの文字が見える。

 作りは丁寧である。少なくとも私の目には、他の一流と呼ばれるメーカーのネクタイと遜色ないように見える。使用しているシルクも上質そうである。ただ、芯の素材が少し固いか、もしくは厚いかで全体的に固めの印象を受ける。

 価格は1本$70程度、送料は$25である。クレジットカード決済で、注文から1週間程で到着した。まだ、請求書は来てないが、配送業者はFedexなので、関税は確実にかかるであろう。

 また寒くなったら、お目当てのウールタイを購入してみたいと思う。