Ducker & Son は1898年創業の靴メーカーである。私は寡聞にして知らなかったのだが、ビスポークではかなりの名店のようである。なんと、トールキンも顧客リストに名を連ねている。
さて、そのような恐れ多いブランドではあるが、Ducker & Son は既成靴も手がけている。
以前より気になっていたA Fine Pair of ShoesというWebShopで、セール品として販売されていたので購入してしまった。
飾り気のない箱に、靴が1組はいっている。他のメーカーのような、スペアの紐・シューバック・冊子などは入ってなく、シンプルである。
今回購入したのは、チョコレートカラーのフルブローグで、サイズはいつものように8.5Fを選んだ。
ソールも、特に飾り気はない。仕上げは良い。
インソールは黒で、Ducker & Sonのロゴがある。THE TURL OXFORDとあるのは、所在地のようである。
トゥはスクエア気味である。チャーチやアレンエドモンズを見慣れた目からすると、尖って見える。ブローキングのパターンも余り見た事のないタイプである。
革質はなかなか良さそうである。手持ちの靴に比べてロングノーズの為か、尖り気味の外観の割にはワイズに余裕がある気がする。同サイズのチャーチ73LASTと比べると、履き心地はかなり楽である。
いろいろ調べてみると、Ducker & Son の既成靴は外注のようである。外注先はクロケットジョーンズとグレンソンらしい。値段を考えると、このモデルはグレンソンのROSEラインの同等品であろう。
セール品なので£190のVAT抜きである。関税が4,800円で、合計で3万円弱の買い物であった。なかなかのお買い得品であると思う。
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