2012年4月21日土曜日

鬼デニムのオックスフォードワークパンツ

 アメ横はお気に入りの散策スポットで、以前は、週末ごとに出かけていっては買い物を楽しんだものである。海外通販に手を染め始めてからは、大分ご無沙汰であったが、先日久しぶりに出かけてみた。

 以前にも増して混沌とした雰囲気になっており、無国籍な商店群を巡るのはなかなか楽しい。屋台風の店舗で、チャーパイなる焼き物を購入して食べ歩いていたところ、以前から気になっていたアイテムに目が止まった。

 取り扱っていたのはHINOYAという、ジーンズをメインに営業している店である。かなり前に一度だけ、バズリクソンズのチノパンを購入した事がある。


 気になっていたアイテムと言うのは、鬼デニムである。非常に太い糸で織られたデニム生地で作られたジーンズで見るからに丈夫そうである。看板商品らしく、何年も店頭の目立つ場所に展示されている。


 店内をのぞいてみると、ジーンズの他にオックスフォード地で作られたワークパンツも販売していた。そちらが気になったのと、店員のセールストークもあり購入する事となった。

 鬼の名に恥じない堅牢な作りである。生地はオックスフォードとの事であるが、非常に分厚く、ほとんど帆布である。リベットも打ってありボタンフライ仕様である。店員によれば、洗濯しても縮みは少ないとの事であるが、こればかりは試してみないとわからないだろう。


 シルエットは意外とスリムである。裾幅も狭い。以前購入したBrooksBrothersのLevi's501と比べると、ほぼ同じ幅である事がわかる。

サイズはS,M,L形式である。今回はMサイズを購入したのだが、かなりタイトである。他のメーカーのジーンズであれば30か31インチくらいのサイズではなかろうか。

裾はチェーンステッチにした。500円の別料金であるが、自己満足のためには必要な投資である。裾は30分ほどで仕上がったが、この生地にステッチを施せるミシンがあるとは驚きである。素人目にはとても針が入る生地には思えない。

今回は、ステッチ代込みで¥17,000の出費である。痛いところであるが、このパンツなら長持ちしそうなので良しとする。
アメ横にはまだまだ面白そうなアイテムがありそうなので、近いうちにまた歩いてみたいと思う。

2012年4月5日木曜日

Ducker & Son のフルブローグ

 Ducker & Son は1898年創業の靴メーカーである。私は寡聞にして知らなかったのだが、ビスポークではかなりの名店のようである。なんと、トールキンも顧客リストに名を連ねている。
 さて、そのような恐れ多いブランドではあるが、Ducker & Son は既成靴も手がけている。
 以前より気になっていたA Fine Pair of ShoesというWebShopで、セール品として販売されていたので購入してしまった。


 飾り気のない箱に、靴が1組はいっている。他のメーカーのような、スペアの紐・シューバック・冊子などは入ってなく、シンプルである。
 今回購入したのは、チョコレートカラーのフルブローグで、サイズはいつものように8.5Fを選んだ。


 ソールも、特に飾り気はない。仕上げは良い。


 インソールは黒で、Ducker & Sonのロゴがある。THE TURL OXFORDとあるのは、所在地のようである。


 トゥはスクエア気味である。チャーチやアレンエドモンズを見慣れた目からすると、尖って見える。ブローキングのパターンも余り見た事のないタイプである。


 革質はなかなか良さそうである。手持ちの靴に比べてロングノーズの為か、尖り気味の外観の割にはワイズに余裕がある気がする。同サイズのチャーチ73LASTと比べると、履き心地はかなり楽である。

 いろいろ調べてみると、Ducker & Son の既成靴は外注のようである。外注先はクロケットジョーンズとグレンソンらしい。値段を考えると、このモデルはグレンソンのROSEラインの同等品であろう。
 セール品なので£190のVAT抜きである。関税が4,800円で、合計で3万円弱の買い物であった。なかなかのお買い得品であると思う。

2012年4月2日月曜日

ジョンストン&マーフィー(JOHNSTON&MURPHY)のストレートチップダービー

 久しぶりに物置の整理をしていると、懐かしい物を発見した。ジョンストン&マーフィー(JOHNSTON&MURPHY)のダービーシューズである。
 以前にも書いたが、始めて購入したグッドイヤーウェルト式の靴で、思い出の品である。物置にしまったまま、2年程、何となくそのままになっていたのである。
 流石に薄汚れて、カビとおぼしき物が付着している。



 そこで、改めて磨き直す事にした。とりあえず「ステインリムーバー」ともう一つはこれを使う。

 長期間放置して、水分も抜けてしまったようなので、ちょうど良いであろう。とはいうものの、革靴に石鹸を付けて洗うというのは、毎度の事ながら冒涜的な気分になる。

 インソールには「JOHNSTON&MURPHY ARISTOCRAFT」の文字がある。当時、REGALがライセンス生産を行った物である。



 日本製で、すっかり失念していたが、サイズは何と8であった。今よりハーフサイズ小さい。苦労して、履き慣らした記憶がある。かかとの部分が少し摩耗している。


 さて、磨き終えてみると、ぽってりとして、かわいらしい外観である。トゥ部分に溝に引っ掛けて作った傷がある。

 改めて履いてみると、少しきつめでチャーチ73LASTの8.5Fと同じような感覚である。当時の店員が、JOHNSTON&MURPHYは土踏まずのフィット感が特徴とセールスしていたが、確かに土踏まず部分は絞ってあるような感覚がある。
 せっかく引っ張り出したので、またローテーション入りさせてみようと思う。

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