2012年2月22日水曜日

ボレッリ(LUIGI BORRELLI)のシャツとバルバ(BARBA)のシャツ

 そもそも、私が靴に関心を持ち始めたのは、落合正勝氏の「男の服装術」を読み始めた事がきっかけである。従って、靴だけではなく「クラシコ・イタリア」を冠した製品に興味がいくのは当然の成り行きであった。
 とはいうものの、安月給でそうそう手が出るはずもなく、指をくわえて見ている事がほとんどであった。もっとも、状況は今でもさほどかわらない。

 ただ、ボーナスが出たときなどは、背伸びをしてBARNEYS等に買い物に出かけたりした。スーツなどとても買えないので、もっぱらシャツとネクタイ狙いである。
 当時は、「クラシコ・イタリア」のシャツと言えば、フライ(Fray)とルイジ・ボレッリ(Luigi Borrelli)が有名であったが、それぞれ4万円/3.5万円程度の価格で当然ながらあきらめざるを得なかった。BARNEYSオリジナルのシャツであれば1万円台前半で手に入ったが、日本製であり、それは何かが違う気がしていた。
 そこで、妥協案としてバルバ(BARBA)のシャツである。後付けの袖やハンドのボタンホール・ガゼットなどのディテールを持ちながらハンドの比率を落として、ボレッリの廉価版という立ち位置にあった。価格も当時は2万円弱で、なんとか手に入れられる限界にあった。

 そういう理由で、我が家にはBARNEYSネームのバルバが3枚あり、たまに袖を通すと少し懐かしい気分になる。

 さて、そんなバルバも今では3万円台半ばの価格となり、ボレッリと肩を並べるに至った。高嶺の花になった訳であるが、最近、かなり安く購入できる海外サイトを発見したので、久しぶりに取り寄せてみた。



 ボレッリも扱っていたので、1枚ずつである。送料込みで2枚合わせて$350、3万円弱という事であろうか。かなりお高いがこれでも安く手に入った方であろう。PayPal決済で、注文から1週間程で到着した。関税はなかった。


 今回始めてボレッリを購入したのであるが、値段の理由が分かった気がする。見た目はバルバの方がスマートだが、ボレッリは広げてみると随所にハンドで仕上げた痕跡がある。
これは襟の部分であるが、ハンドで取り付けてある。


 また、前立て裏にも手が入っている。めくれ防止であろうか?

 その他、肩・ボタンホール・ボタン・前立ての閂など執拗に手が入っている。流石は「クラシコ・イタリア協会」会員という事であろうか。

 今回は、両方ともSlimFitを選択した。BrooksBrothersのExtraSlimよりはルーズである。また、全体的にボレッリの方が少し大きい感じがする。特にボレッリのカフス部分は太めで、直しが必要かもしれない。生地は双方文句無しである。

 大変良い買い物であった。ネクタイやパンツも扱っているので、また購入したいと考えている。


2012年2月7日火曜日

Givan's Irish Linen Storesのリネン製品

 Givan's Irish Linen Storesは1899年創業である。ベッドリネンやテーブルリネンといわれる類の製品を販売しており、オンラインショップ上には、いかにも高級ホテル等で見かけそうな製品が並んでいる。それもそのはずで、エリザベス2世のロイヤルワラントを獲得しており、つまりは王室御用達である。
 せっかくなので、ラグジュアリーな雰囲気のいったんでも味合わせてもらおうと思い、注文を思い立った。


 丁度、丸善が洋品販売に力を入れていた頃に購入した、リネンのハンカチ(ブルーミング中西製と思われる)が痛んできたので、ハンカチとついでにタオルを取り寄せた。
 オーダー決定後、2週間程で到着した。ハンカチ6枚とリネン混のバスタオル2本で約17,000円、関税1,700円であった。



 タオルはかなり固い。商品名「フリクションタオル」というのは伊達ではないようである。ちなみに洗濯機にかけると、最初は大量の糸くずを発生させる。他の洗濯物と一緒にすると悲惨な結果を招くので注意した方が良い。


 ハンカチは大振りで上質そうである。こちらはイニシャルを一文字だけ入れてもらえる。


 縁の部分はハンドで処理されている。こういう点が高級な雰囲気を醸し出しているのであろう。


 ここで買い物をすると、オーダー決定時は何故かドル建てで計算されるようである。にもかかわらず、発送通知上はポンド建てであったりもする。結局、どちらで決裁されたのかよくわからなかった。まあ金額的には、どちらでも大差ないように思えるが・・・。